各都道府県では、農家の増収増益の施策として、オリジナルのブランド米を開発し、作付けすることを奨励しています。青天の霹靂も青森県で特Aのお米を生産することを目的に生産されました。
山形県産つや姫と比較して、青天の霹靂はどのように違うのでしょうか?
青天の霹靂とは?
青天の霹靂とは、青森県が他県の米に対抗する為に開発したブランド米です。
名前の由来は、青森の青、天ははるかに広がる青森の空。そして、霹靂とはイナズマのことで、稲にもかかっているようです。晴れ渡る空に、突然現れたイナズマのような、強烈で鮮烈な存在感を持つブランド米になりたいということが由来のようです。
青天の霹靂の特徴は、粒がやや大きめであり、しっかりしたところです。ほどよいツヤと、やわらかな白さ。炊き上がりからしばらく保温していても、つぶれることのない適度なかたさがあります。食べごたえがあって、しかも、重すぎない。粘りとキレのバランスがいい。上品な甘みの残る味わいです。
おかずとの相性もよく、山のもの、川のもの、肉などと合わせても美味しいことが特徴のようです。
青天の霹靂とつや姫の違いとは?
系統図
系統図「青天の霹靂公式サイト」
青天の霹靂は、ひとめぼれを含み、多種多様な品種が交配された品種です。
これに対して、つや姫の系統図は以下のようです。
系統図「つや姫(ヤマタネ)」
つや姫はコシヒカリ系を交配した品種をベースにしていますので、甘みが強く、どっしりした印象になっています。
食味・食感の違い
青天の霹靂とつや姫の違いは、系統図ではよくわかりません。林先生の今でしょ講座で公開された食味と食感のマトリクス図を使うとよくわかります。
この図をみると青天の霹靂とつや姫では、食味には差があまりないことがわかります。大きな違いは、食感であり、青天の霹靂の方がしっかりとした食感で硬さがあり、つや姫の方がもっちりとした食感があることがわかります。
つまりしっかりとした粒感と噛みごたえを楽しみたい人は青天の霹靂を選び、程よい柔らかさを求めるのであれば、つや姫を選択するのが良いということになります。
Amazonの評価の違い
青天の霹靂 4.1
つや姫 4.1
総合評価は同じです。
青天の霹靂の低評価の理由は、精米日が古いなどが原因のようです。
つや姫の低評価の理由は、精米日が古い、新米の時期なのに古米だった、異物が入っていたなどが理由のようです。どちらもお米の品質自体とは関係がなく、出店している卸売企業の問題です。評価自体はどちらも高いと言っていいでしょう。
青天の霹靂にはさっぱりしたカレーが合う。
青森県のプロモーションで、青天の霹靂はカレーに合うお米としてブランディングされてきました。青天の霹靂には、専用のレトルトカレーも発売されています。青森県産豚肉とゴボウがごろごろと入ったスリランカ風のカレーです。粒感がしっかりしたかみごたえのある青天の霹靂の特徴を活かした美味しいカレーです。
まとめ
今のブランド米は、正直言いますと、どのお米も食味が強いお米です。そういった意味では、後味でお米を選ぶのが良いかもしれません。青天の霹靂の場合は、大粒が特徴の一つでもありますので、噛みごたえを求めるのであれば、試しに食べてみるのもありでしょう。