コシヒカリが美味しくないと感じた時に疑うポイントとは?

コシヒカリは、日本で古くから作付されている品種で食味が高いことで有名です。美味しいお米の代名詞であり、魚沼産コシヒカリといえば、高級ブランドとして成立しています。

「コシヒカリがまずい」という話題はあまり耳にしませんでしたが、各都道府県にコシヒカリの系譜を引くブランド米が乱立した影響で、コシヒカリに似た食味の品種が急増しています。また、コシヒカリも生産性の高いBL種になっていることもあり、相対して食味が落ちたと思う人も増えても仕方はないと思われます。

コシヒカリが美味しくないと思う理由とは?

1.品種としてのコシヒカリの問題

コシヒカリは、いもち病耐性の強いBL種、そして、BL種を混合生産しているIL種があり、従来型のコシヒカリとは異なっています。これらは、玄米では区別されていますが、精米ではどれもコシヒカリとして販売されています。

東京で行われたモニター調査では、美味しくなったかほぼ同じと答える人が全体の約8割を占めるようになりました。現在では、耐性の高い品種が主流になっているため、以前の品種で食べ慣れている人は、違和感を感じる人もいるかもしれません。

2.コシヒカリ以外の品種が台頭している。

農林水産省:相対取引価格の推移

お米以外の主食の選択肢が増えたこと、少子高齢化の影響もあり、コシヒカリの取引価格は年々下がっています。

消費者向けに従来生産されていたコシヒカリは、つや姫、にこまる、ゆめぴりかなどの消費者向けのブランド米に市場が奪われており、旅行先などでブランド米に触れる機会が増えてきました。そのため、相対的に食味が低下している印象があるかもしれません。

3.収穫高重視の生産方針

コシヒカリは、日本で最も作付面積が広い品種です。また、相対取引価格は、新潟県は高いですが、それ以外の地域では相対的な価格は低いです。

そうなってくると、収穫高を上げる生産方針をとる産地も当然のように出てくるわけです。生産方法はお米の食味に影響します。そのため、ブランド重視の生産方針の地域に比べると、収穫高重視の生産方針の地域の食味は劣っていると感じるかもしれません。

4.保存方法に問題がある。

お米は、保存方法が悪いと食味低下を起こします。例えば、精米後、室温の高い部屋で保存すると食味低下が起きます。精米から時間の経ったコシヒカリは食味の低下を引き起こしています。

コシヒカリはリーズナブルなお米に

現在のブランド米はコシヒカリの系譜を必ずと言っていいほどひいており、冷めても美味しいことやいもち病などの耐性が強化されており、生産も各地のブランド米に入れ替わってきています。

食味の高い品種の中では、リーズナブルな品種となってきており、美味しくいただきたいところです。

魚沼産は高級ブランドではありますが、新潟では、岩船産や佐渡産も有名ですし、水質が良いことでも知られる長野県産も美味しいと言われています。

最近、コシヒカリがまずく感じると思った時は、これらの産地のお米を食べてみて品種を評価してみるのも良いでしょう。