つや姫の特徴と美味しさの秘密とは?

つや姫は、辛抱強いプロモーションで海外に人気の品種です。つや姫は、コシヒカリを凌ぐ一般消費者向けのブランド米の開発を目指し、山形県で開発されました。

高い食味が評価され、おにぎりに最も合うお米に評価されているだけあり、冷めても強い甘味があるお米です。

山形県産つや姫の美味しさの理由とその特徴についてまとめます。

つや姫がなぜ美味しいのか?

つや姫がなぜ美味しいのか?

食味で全国1位のお米を目指して開発されたもので、1998年から開発が始まりました。これが、全国のブランド米開発ブームのはじまりといわれています。

新潟県のコシヒカリのブランドをしのぐことをゴールに置いていたため、当然食味はコシヒカリをしのぐものでなければなりません。

そこで、つや姫のルーツとして選ばれたのが、山形県庄内平野の阿部亀治さんに発見された亀の尾です。亀の尾は、ひどい冷害だった年に発見されたため、冷害に強い、病害に強い品種として注目されました。

そして、亀の尾の特徴は、その優れた食味です。そのため、交配親として使われていることが多く、コシヒカリ、ひとめぼれ、はえぬき、あきたこまちなど東日本を代表する品種にそのDNAは引き継がれています。

亀の尾を引き合いに出しているところがやたら多いですが、コシヒカリにも使われています。つまり、ほとんどのブランド米の交配親にコシヒカリが使われていることから、ほぼほぼ全てのブランド米の祖先は、亀の尾だと言っても良いことになります。そのため、他のブランド米よりも美味しい説明に全くなっていないです。

美味しさの秘密を語る上では、ライバルをブランドとして確立している新潟産(特に魚沼産)コシヒカリをおいて開発していること、山形県で開発され、勝負ができる品種だとお墨付きが出た品種であることの2つで十分だと感じています。

つや姫の美味しさは、生産のしやすさにもある。

島根産や宮城産のつや姫が誕生している理由を考えてもわかる通り、つや姫は美味しい品種であることも確かなのですが、生産のしやすさにも魅力があると思います。

2010年が猛暑だったことを覚えている人は少ないと思いますが、この時お米の生産にもかなりの打撃がありました。一等米の生産比率で、全国平均が63%と考えられない数値です。一等米から評価が下がると、60キロごとに1000円安くなります。そして、あまりに品質が低いと、コシヒカリでもコシヒカリとして販売できなくなります。農家にとって、これほどの不安はありません。

激安のお米は美味しいのか?安くなっている理由を徹底解説

この年に9割以上の一等米比率を誇ったのが、山形県産つや姫でした。

つや姫の天候に対する強さの証明です。

またつや姫は、倒伏にも強い品種です。倒れている期間が長いと、米が地面に接している期間が長くなり、発芽を促されます。そのため、食味が一気に落ち、食味の品質が下がるメカニズムになっています。そのためコシヒカリは、上手く育てるには技術が必要です。対して、つや姫は穂高が低いということで、倒伏のリスクがコシヒカリよりも圧倒的に小さいのが特徴です。

冷めても美味しい

つや姫は、アミロースの含有量が低いです。アミロースは常温になると硬くなる性質があります。そのため、含有量が多いと硬くなりパサパサとした食感になる原因になります。

つや姫やはえぬきなど、山形ブランドのお米は、このアミロースの含有量が低いため、おにぎりやお弁当にも向いています。

つや姫を栽培している産地とは?

山形県、宮城県、島根県、大分県、長崎県の5つの県で栽培されています。

つや姫は高温障害に強い食味の良い品種であることから、西日本でも生産されています。

その中でも山形県産が美味しい理由とは?

山形県で栽培するための品種として開発されたから。

魚沼産コシヒカリの評価が高いのは、その地で栽培するように開発された品種だからです。つや姫は、山形県内で魚沼産コシヒカリを超える品質とブランドを手に入れるために開発されたものですので、当然山形県内の環境に適している品種です。

認定制をとっている。

山形県の場合は、つや姫の生産は、認定を受けた農家しか生産することができません。これは、生産量をコントロールする狙いと生産ノウハウを普及させ、できるだけ品質を揃える狙いがあります。

つや姫の生産は特別栽培でなければならない。

山形県産つや姫の最大の特徴です。

安心、安全なお米を食べたいニーズと高い品質のお米を生産するためには、食味のバランスが落ちる原因になる化学肥料を大量に散布しては望ましくありません。肥料を散布すれば、収量が上がります。そのため、肥料の散布は行いたいところなのですが、それを通常の50%以下にしなければならない決まりがあります。

また、農薬の散布も50%以下に制限されます。そのため、木酢液など、カメムシが嫌うような成分を含む液体を散布し、農薬の代用をしている場合が多いです。

なぜ、つや姫は高いのか?

理由は、生産量です。山形県の場合は、つや姫農家認定制度をとっているため、生産量が管理されています。また、特別栽培をしなければならないため、他の品種に比べると、収量がどうしても下がってしまいます。

コーヒーの世界でも説明しているプレミアムコーヒーに似ています。特定の農家のブランディングに貢献する意図ではなく、生産地のブランド対策が行われていますので、一致するのも当然なんですが。

美味しいコーヒーはこれだ!コーヒーを楽しむための基礎的な知識とは?

美味しいつや姫を選ぶためには?

ここで、美味しいつや姫の選び方を紹介します。最上級の新米を楽しみたい方向けです。

そこまでこだわらなくてもいいという人は、Amazonなどで選んで購入するのがいいでしょう。大手の卸が販売しています。

個人名がついている、もしくは、生産者の顔がわかる。

コーヒーの世界では、スペシャルティコーヒー、プレミアムコーヒー、コマーシャルコーヒーの順に品質が高いです。

これらの違いは、スペシャルティコーヒーは、生産国ではなく生産農園で管理、プレミアムコーヒーは、生産地で生産を管理している点です。コマーシャルコーヒーは、一等米、二等米のような規格はありますが、基本的には生産方法が確立されていない農園のコーヒー豆をごちゃ混ぜにしているイメージです。

当然、生産方法が確立されている農産物の方が食味が高くなります。これは、つや姫も例外ではありません。

冷蔵庫の写真があるのか?

保存方法には、籾と玄米があるのですが、品質の高いお米を保存するのに、やはり適温があります。

特に、山形県は猛暑の県で有名です。当然、冷蔵庫がないと適温を保つことができません。

この冷蔵庫も米専用の湿度管理ができるタイプの冷蔵庫が必要です。

ほとんどの農家は冷蔵庫を持っているはずですが、中には維持費と導入費が高いという理由で、持っていないところもあります。

カントリーエレベーターという言葉がない。

カントリーエレベーターは、言ってみれば、集荷場のようなものです。

そのため、特定の農家が生産した米のみを購入するものではなく、その周辺で生産されたお米を集荷しているお米を購入することになります。

品質の高さとは全く関係しませんので、これを謳っている場合は、そこそこの小売店でも購入できる品質のものである認識で差はありません。

口コミはそこそこ参考にする。

食べ物ですし、お米の場合はそこまで品種間の差を感じないという人がほとんどです。そのため、美味しいというのも主観的な言葉であり、あまり件数が少ない口コミは信用なりません。口コミはそこそこ参考にし、星1や星2の口コミにその口コミをつけた理由の画像が貼ってある場合は、それをみるのもありかもしれません。

ただし、つや姫の場合、黒い粒などが入っていることはありえます。カメムシの虫食いの可能性もありますが、草のタネの可能性もあります。袋詰めの際は、最新の注意を払っている場合が多いのですが、栽培方法によっては、米粒の大きさが小さく、草のタネが風で飛ばない可能性もあります。

つや姫を美味しく炊くためには?

つや姫の炊き方にも美味しく炊き上げるコツがあります。

新米の場合は、水を少々少なめにする。

新米の時期は、含水量が通常の米よりも多いです。そのため、メモリ通りの水を入れると柔らかく炊きあがってしまいます。あまり新米の柔らかいご飯は美味しくないです。そのため、水は少々少なめのくらいがちょうどいいです。

水はカルキ抜きされたRO水もしくは軟水のミネラルウォーターのものを選ぶ。

水道水でも美味しく炊けますが、カルキがきついとにおいがうつることがあります。また、ミネラルウォーターの場合は、硬度が高い硬水を使うとパサパサのお米になります。

そのため、よく冷えたRO水と軟水のミネラルウォーターを使うことをおすすめします。これらの水は、ウォータースタンドを使うと、安定した品質のお水を供給することができます。

山形県産つや姫は美味しい。

山形県産つや姫が美味しいのは、高温障害への強さもあり、西日本でも作付けが積極的に行われています。

おにぎりに最適の米にも選ばれたつや姫は、ひやごはんでも絶品です。