米沢ラーメンは、山形県置賜地方を代表する昔ながらのラーメンです。山形県は、ラーメンの消費量が日本一です。2位の宮城県と共に、昔から麺類を中心としたご馳走文化がありました。
米沢ラーメンとは?
米沢ラーメンとは、細麺のちぢれ麺にスープが鶏ガラ、野菜、煮干しなどを出汁にしたあっさりとした醤油ラーメンを指しています。具は、チャーシュー1枚~2枚、シナチク、ナルトのパターンが多いです。
この歴史は、1920年代に米沢市に在住していた中国人が始めた屋台の中華そば屋にあるとされています。そこから、東京で修行したコックが手揉みによるちぢれ麺を発案し、改良されたものが現在の米沢ラーメンの原型とされています。
米沢市内だけではなく、その近隣の市区町村でも米沢ラーメンは提供されています。この地域のラーメン屋や食堂の中華そばのほとんどが、米沢ラーメンの特徴があります。
米沢ラーメンはまずいのか?
ご当地ラーメンとして有名な米沢ラーメンですが、食べログ百名店Eastなどでは見かけません。山形県はラーメンの消費が日本一にも関わらず、2020年、2021年共に受賞していません。
これには、東北の人はお店を評価することが苦手だということもあるかと思いますが、おそらくは現代人の舌が関係していると思います。というのも、最近のラーメンはもちもちとした加水麺を自家製し、濃厚なスープに絡めるのが主流になっています。そして、それ以前は、濃厚な豚骨スープが流行っていました。
つまり、米沢ラーメンのようにに細いスープにあっさりとした出汁を絡める中華そばは、濃厚なスープを楽しむようなラーメンに親しんでいる人からすると何か物足りない印象を受けても不思議ではないと思います。首都圏の煮干し系のラーメンを食べた後に、米沢ラーメンを食べた時に味がしない印象はあります。
ただし、これがまずいのかという話になると別で、あっさり系の中華そばが好きな人からすると、この食感は美味しいです。現に米沢市内の米沢ラーメンは駐車場が満員の人気ラーメン店が多いです。
米沢ラーメンの人気店とは?
米沢ラーメンの提供店では、そばの店ひらまと支那そば 熊文が有名です。
中華そばは、量はそこまで多くはありませんので、男性であれば大盛りを頼むのが一般的です。また、最近のラーメンのように具沢山ではないため、具も楽しみたいのであれば、チャーシューメンなどでオーダーするのが良いと思います。
また、下記以外にも米沢市内の製麺所の麺類を提供しているお店を紹介した米沢麺マップがあります。こちらを参考にするのも良いでしょう。
道の駅米沢でも味わうことができますが、断然お店がおすすめです。
ひらま食堂は、食べログ評価3.69のお店です。食べログの評価は、3.5以上が人気のお店という指標になっています。置賜では珍しい製麺所が経営しているお店で、行列が並ぶ人気のお店です。
住所:〒992-0112 山形県米沢市浅川1314−16
営業時間: 11:00~14:00 (水曜日定休日)
米沢四中脇、ちょうど龍上海とは真逆にある米沢ラーメンのお店です。食べログ評価が3.67の店舗でこちらも平日の混み合っている時間は駐車場がいっぱいになり、食べるまでに時間がかかります。ちょっとずらすとスムーズに入店することができます。
住所:〒992-0044 山形県米沢市春日5丁目2−52
営業時間 11時00分~15時00分、16時30分~19時00分 日曜日のみ11:00~19:00 (水木定休日)
米沢ラーメンは東京で食べることができる?
ご当地ラーメンは、中華そば系が多く、米沢系だと言及しているラーメン屋を見かけることができません。以前、銀座のカフェに米沢風ラーメンが提供されていたので食べてみましたが、細麺のちぢれ麺に濃い醤油ベースのスープでしたので、米沢ラーメンという印象ではありませんでした。