コシヒカリブレンドをコシヒカリだと思って食べている人は少なくありません。
しかし、そんな品種は当然ありません。
その米をよく見ると、複数原料米という文字が見られます。
複数原料米とは、簡単に言えば、年度の違うお米、生産地が別のお米、別の品種が混ざっているお米のことを指します。つまり、当然のごとく新米の時期に買えば新米である前提はこのお米に関しては存在せず、コシヒカリでないお米が相当量混ざっている可能性もあります。
俗に言われるブレンド米のわけですが、これには、価格を下げて販売することが主な理由になります。
ただし、ブレンド米は品質が悪いというわけではありません。例えば、寿司屋など米をメインで扱う飲食店の場合でもブレンド米を使う場合があります。これは仕入れ価格を下げることを目的にしているわけではなく、食感や味わいを調整するためであり、ブレンド米が一律して品質が低いとは言えません。
コシヒカリブレンドとは?
コシヒカリを原料米の一つとして利用している複数原料米のことを指します。
正確には、コシヒカリがブレンドされたお米と言っても良いでしょう。
複数原料米とは、他の品種をブレンドしたお米というイメージがありますが、正確には、年度が違うお米、生産地が違うお米も含まれます。
生産地が違うコシヒカリのブレンド
例えば、新潟県産コシヒカリと富山県産コシヒカリをブレンドした場合でも複数原料米になります。この場合は、袋を見ると、原料米の表示に書かれています。
コシヒカリ同士をブレンドするのは、流通価格を下げるためであり、単一原料米で良いものをわざとそうしているわけですので、食味が落ちます。
年度が違うお米
例えば、古米や超古米のコシヒカリを新米に混ぜた場合もブレンド米になります。
この場合のコシヒカリは、年数をごまかすためのブレンドですので、プラスの意味のブレンドではありません。
他の品種をブレンドしたお米
他の品種をブレンドしたお米です。
この場合、品種のブレンドの割合を書いている場合もありますが、書いてない場合の方が多いです。
コシヒカリブレンドと言っているわけですから、原料の一部にコシヒカリが入っていますが、問題は、米の配合割合です。
例えば、コストコのコシヒカリブレンドの場合は、コシヒカリ5割と書いています。つまり、半分はコシヒカリではありません。
まとめ
市販されているコシヒカリブレンドは、コシヒカリのネームバリューを使っているため、単一原料米であるコシヒカリに比べると味が劣ります。
コシヒカリだと思って、購入する人も多いと思いますが、生産段階ではなく流通段階で手を加えられたものであり、生産地を表示しているお米に比べると品質が低くて当たり前です。
お米の品質を求めるのであれば、
- 生産者が表示されているトーレサビリティー表示されているお米
- 生産地が表示されているお米
- ブレンドされているお米
の順番で考えていき、それぞれに大きな差があるという認識でいいと思います。