つや姫やゆめぴりかは当然のことながら美味しい品種です。
しかし、いわゆるブランド米と言われる競争から生まれた品種のほとんどは、単品でも美味しくいただける品種です。
これは、逆を言ってしまえば、美味しいですが、味が強い分、毎日食べると飽きる可能性が高いと言うことです。
価格の面もあり、あくまで自家用ではなくギフト用でもあります。
では、自家用ご飯におすすめの品種とは、どのようなものでしょうか?
自家用におすすめの品種
食味試験の評価が特AよりもAの品種
「何を言う、、、」
と思う人もいるかもしれませんが、最近の食味試験の結果を見ると、ブランド米に分類される品種が特Aをとっており、全般的に味の濃い品種が固まっています。
それに対して、しつこい甘みなどが存在しないすっきり感を売りにしている品種が軒並み特Aからランク落ちをしています。
Aの品種が美味しくないかと言われれば、今年は魚沼産コシヒカリもランク落ちをしています。
そのため、近年の食味試験はハードルが上がった結果を表示している傾向にあり、Aでも十分に美味しいことになります。
生産量が多い品種
次に、美味しくても安いお米が自家用に向いていると定義すると、生産量が多い品種、生産しやすい品種がこれに該当します。
ブランド米は、安定した価格を作るために、生産量を調整されている場合が多いのですが、古くから美味しいとされてきた品種に関しては、その限りではありません。
つまり、費用対効果を考えた時は、古くから有名な品種がベターです。
業務用と言われている品種(ただし、注記あり)
業務用米と言われているお米の品種の場合は、飲食店や加工業者から消費者に形を変えて販売されるため、安く供給されて、生産量も多くなければ困る品種になります。そのため、知名度がなくても、業者に愛用される品種は、末端価格がブランド米に比べれば安くなります。
ただし、最近の業務用米の生産量減少、飲食店の海外進出などでニーズが高まっていることから、業務用米の取り合いが起きています。そのため、必ずしも安いとは言い切れなくなりました。
自家用米におすすめの品種
自家用米におすすめの品種を紹介します。
はえぬき
コンビニで言えば、セブンイレブンがおにぎりに使い、大手寿司店のブレンド米の原料としても活用されている品種です。
業務用米としての地位を確立しているため、山形県内では自家用米として食べられていますが、県外ではお目にかかる機会が飲食店くらいしかありません。
ひとめぼれ
生産量が多い冷害に強い品種です。
お弁当屋さんに好まれている品種ですが、これはコシヒカリ譲りの食味があり、穂が倒れやすいコシヒカリに比べると生産しやすいため、量も取れます。その為、全国2位の生産量を誇っており、費用対効果が高い品種です。当然、冷めても美味しい類のお米の品種になります。
ササニシキが主に作付けをされていたわけですが、冷害に弱いことがあり、天候に生産量を大きく左右される品種であることが問題とされていました。その代替え品種として、開発されたのが、ひとめぼれになります。