つや姫がまずい？原因や美味しいつや姫見つけるポイントを解説

「どうせ食べるなら、美味しいお米を食べたい！つや姫を食べるぞ！」と思って、いざ購入をしてみたら、がっかりした経験がありませんでしたか？過去につや姫の直販を行っていた際に、実際にお客様から伺った話です。

つや姫は、国内で高い評価を受けている美味しいお米の代表格であるブランド米ですが、それでも一定数は、「おいしくなかった、まずかった」などの経験をしたことがあるようです。

なぜ、おいしくなかったのか？そして、美味しいつや姫を体験するためのポイントを解説したいと思います。

つや姫の特徴とは？

つや姫は山形県が開発した特Aランクの高級米です。粒が大きく、つやと粘りのバランスが絶妙で、冷めても美味しさが持続します。炊き上がりの白さと艶やかさが特徴的で、口当たりが柔らかく、程よい甘みがあります。

特筆すべきは、おにぎりに最も適したお米として高い評価を得ていることです。握った時の形の良さと、冷めても美味しい特性が、おにぎりとの相性を抜群のものにしています。

2024年は、お米全体が卸売業者に買い占めされているため、つや姫が相対的にお得になっています。

最初に考えたいお米の「美味しい」の定義とは？

まず最初に考える必要があるのは、「美味しい」ということです。美味しさの基準は、人それぞれの主観によることが多く、全ての人が共通する認識ではありません。例えば、辛いものは好きな人もいれば、辛いものが苦手な人もいます。

テレビをつけたら、有吉ゼミで鈴木亜美が絶句するくらい辛そうなフォーを完食していましたが、共演していた奥菜恵が「無理！」と言っていたくらいのものですので、通常の味覚の持ち主からすると、そのフォーは、きっと美味しいものではありません。

これは、美味しいものが主観であるとの同じで、まずいものも主観であることを意味しています。

一般的に美味しいお米は、タンパク質や含有アミロースのバランスが良いものを指します。粘りのある食感やお米の甘みに関係しているからです。最近のブランド米は、お米単品でも食べることができる食味の濃さが評価されがちですので、お米の味の主張が強いものが美味しいお米ということになります。

つや姫の食感は、もっちりしすぎず、また硬い歯応えがあるわけではありません。また、甘みがしっかりしており、コシヒカリよりも甘みが強いです。

人によっては、さっぱりしているお米が好きだということもあり、この差が、美味しいお米を「まずい」と判定してしまう可能性があることには注意したいところです。

つや姫を「まずい」と感じた時に考えられる原因とは？

つや姫を「まずい」と感じた時には以下のようなことが考えられます。心当たりがあれば、それを改善すると美味しく食べることができます。

①農家直送米ではない。

農協のお米を批判したいわけではありませんが、集荷方法や保存方法に問題があることは否定できません。

生産方法は、ガイドラインで指定されているわけですが、土壌や水の違い、各農家の工夫の違いで食味の数値が異なるお米が出来上がります。土壌の違いだけで、簡易食味計の数値が違ってきます。数値に大きな差が出れば、同じ品種であっても食感や味の違いが明らかにわかるようになってきます。

美味しいお米であることの前提としては、生産環境が均一のお米が望ましいです。そのため、つや姫やゆめぴりかなどの品種に関係なく、お米袋の裏をみて、生産者が記されているものを選ぶのが良いでしょう。

②釜が悪い問題

よく伺うお話の一つが、「ホテルで食べたつや姫の味が美味しくなかった」ということです。ホテルのお米が良いお米を使っていると宣言しているのに対して、味が悪いことがあります。

この場合、考えられるのが、釜が悪いことです。お米は季節によって含有水分などの成分が異なりますので、炊き方に工夫をしなければ、柔らかくなりすぎたり、逆に硬くなりすぎてしまう場合があります。この調整を行うのに、大きな釜の場合、調整が難しいことがあります。

そのため、使っている炊飯器に問題が原因であることもつや姫が美味しくなかった原因の一つに含まれると思います。

③炊飯に使う水の問題

ミネラル豊富な硬水を使うと、お米への水の吸収が悪くなるため、硬いお米になります。そのため、炊飯の場合は、軟水で炊くことが基本です。

ミネラルウォーターをコストコなどで購入している場合は、注意が必要です。外国産のミネラルウォーターの硬度を見ると、硬水と書いてあることが多いからです。

また、飲食店の場合、水道水で炊飯を行うところの方が一般的だと思います。地域にもよりますが、水道水がカルキ臭いと、当然その水道水で炊飯したお米もカルキ臭くなります。

つや姫やゆめぴりかなどのいいお米を使っても、水のにおいがうつってしまえば、美味しく無くなりますよね。

また、水は低温のもので炊飯した方が、美味しく炊けると知られています。その関係で、常に温度を調節しているウォーターサーバーの低温のお水を使うのが良いでしょう。

④本物のつや姫なのか？

その食べているお米は、本当につや姫なのでしょうか？以前、有名ブランド米に、他の産地のお米がブレンドされていたことが隠されていて、それが問題になったことがありました。

例えば、価格競争が激しい場合、特定の比率で別の産地のお米を混ぜて提供されていることもありえます。

つや姫やゆめぴりかなどの品種に限らず、精米の時期や保存方法によって、ひどい食味の低下があります。

そのため、販売者が不明のフリマアプリなどでの購入はおすすめしません。必ず、信頼できる販売元から購入するようにしましょう。

絶対に外さないつや姫の選び方

まずいつや姫に一回当たったから、そのお米はまずいと判定するのは、早すぎると思います。その品種自体が口に合わないからまずいこともありますが、上記でも示した通り、炊飯の問題や購入したつや姫が間違っていることも挙げられます。

もし、美味しいお米を探すのであれば、少量でもいいので、その品種の美味しいお米を食べて見ることです。少量のお米セットは、百貨店や週末マルシェなどで販売されていることが多いです。新米の時期になると、積極的な販売競争が起こるため、これらのお試し用のお米は購入しやすくなります。

Amazonでは、主に卸売大手が販売しています。購入する時は以下のような生産者がわかるものを選ぶと、美味しいつや姫を購入することができます。

また、30キロの米袋は、それぞれの生産者が袋詰めを行い、出荷しています。つまり、30キロの米袋で流通しているつや姫は、生産者が混在していないお米である可能性が高いです。なお、精米すると、10％ほどお米の重量が減ります。そのため、玄米30kgを精米すると、27kgになります。

つや姫を美味しくいただくための注意点

つや姫を美味しくいただくためには、保存方法を最適化することと、炊飯方法を見直すことが挙げられます。

つや姫の保存方法を最適化する

つや姫は低温・低湿度・暗所で保存するのが理想的です。夏場は特に注意が必要で、冷蔵庫での保管がおすすめです。ただし、乾燥を防ぐため、密閉容器やナイロン袋で包んでから保存しましょう。開封後は2.5kg入りの真空パックが便利で、未開封分の鮮度を保てます。酸化を防ぐため、袋の空気穴にも注意を払いましょう。

炊飯方法を見直す

つや姫を美味しく炊くには、まず研ぎ方が重要です。ボールに米を入れ、水を一気に加えて軽くかき混ぜ、すばやく水を捨てます。その後、軽くかき混ぜて水が澄むまで流します。水加減は炊飯器の目盛りより若干少なめにし、夏場は30分程度吸水させます。炊き上がったら10分蒸らすことで、より美味しく仕上がります。

つや姫を玄米で美味しく炊飯するポイント

まず、洗米は軽く2〜3回程度にとどめます。水加減は玄米の1.5〜2倍が目安ですが、好みに応じて調整しましょう。6〜8時間の浸水時間を設けることで、十分な吸水を促します。炊飯時は玄米モードを使用し、塩をひとつまみ加えるとふっくら仕上がります。炊き上がり後は10〜20分蒸らすことで、さらに美味しくなります。最後に、全体をやさしくほぐして完成です。

つや姫が口に合わなかった！そんな人におすすめのお米の品種とは？

①青天の霹靂

青森県が誇る特Aランクのお米です。つや姫より粒が大きく、しっかりとした食感が特徴です。適度な粘りと弾力があり、噛むほどに甘みが広がります。冷めてもおいしいため、お弁当にも向いています。さっぱりとした後味で、様々なおかずに合わせやすく、日常使いにおすすめの品種です。

②福、笑い

福島県が14年の歳月をかけて開発した新ブランド米です。ふんわりとした柔らかさと、強い粘りが特徴的です。香り高く、甘みが強いため、つや姫よりも個性的な味わいを楽しめます。炊き立ての香りも良く、そのまま食べるのがおすすめです。味噌汁との相性も抜群で、和食全般によく合う品種です。

まとめ

つや姫はブランド米の中でも知名度の高い美味しいお米として知られています。そして、甘味が強く、食感も平均的であり、硬さともっちりさが伴っています。

もし、味に違和感を感じた時は以下の項目を確認してみましょう。

美味しいお米との出会いは、毎日の食事を豊かにします。自分にあったお米が見つかると、食事が楽しみになります。

山形県産つや姫が美味しくないと感じた時は、青天の霹靂や福、笑いなどの他のお米の品種を試してみるのが良いでしょう。