「もちもちの食感で甘味が明らかにあるお米を食べたい」のに、どのお米がもちもちで甘い食感を持つのかがわかりづらいです。それもそのはず、各地のブランド米は、ほとんどが美味しいが強調されるので、特徴が頭に入ってきません。
もちもちで甘いお米ファンのみなさんのために、厳選してお米を紹介したいと思います。
もちもちで甘いお米の特徴とは?
もちもちで甘いブランド米の特徴は、低アミロース米であることです。アミロース含有量が少ないため、炊き上がりがもっちりとし、強い粘りと甘みが感じられます。代表的な品種には「ミルキークイーン」や「夢ごこち」があり、冷めてもおいしさが持続するのが特徴です。お弁当やおにぎり、炊き込みご飯など、幅広い料理に適しています。
このジャンルのお米は、歯応えがお餅に近い食感を持っています。お米特有のプチプチとした食感を楽しみたい人向けではありません。
もちもちで甘いお米10選
ここでは、もちもち食感と甘さを兼ね備えたお米の品種を10個紹介していきます。先に紹介しているお米ほど、もちもちとした食感が強めです。
①ミルキークイーン
ミルキークイーンは低アミロース米で、もっちりとした食感が特徴です。粘りが強く、柔らかさとなめらかさがあり、甘みとうま味も感じられます。炊き上がりは光沢があり、冷めても硬くなりにくいため、おにぎりやお弁当に適しています。和食との相性が良く、炊き込みご飯にも向いています。モチモチ感を求める日本人の好みに合う、コシヒカリを超える美味しさを持つお米です。
②いのちの壱
いのちの壱は、コシヒカリの約1.5倍の大粒で、強い香りと甘みが特徴のブランド米です。炊き上がりはふっくらと艶やかで、もちもちとした食感が楽しめます。冷めても硬くなりにくく、お弁当にも適しています。その独特の味わいは、さっぱりしたものから深みのあるものまで感じられ、多くの人を驚かせます。
③ゆめぴりか
ゆめぴりかは、低アミロース米で強い粘りと豊かな甘みが特徴です。もっちりとした食感で、艶やかな炊き上がりを見せます。冷めてもおいしく、お弁当にも適しています。甘みが際立ち、濃い味わいが楽しめるため、「おかずがいらない」とも言われるほどです。食味ランキング連続特Aを獲得した、北海道を代表する高級ブランド米です。
④だて正夢
だて正夢は、もっちりとした食感と強い粘りが特徴の宮城県産ブランド米です。噛むほどに甘みとうま味が広がり、お米本来の味わいを堪能できます。冷めてもやわらかさが持続するため、おにぎりやお弁当にも適しています。アミロース含有率が低く、粒感がはっきりしているのも特徴です。上品な甘みと絶妙な粘りで、幅広い年齢層に愛される味わいです。
⑤魚沼産コシヒカリ
魚沼産コシヒカリは、もっちりとした食感と強い粘りが特徴です。甘みと旨味が豊かで、口に含むとすぐにその味わいを感じられます。炊き上がりはツヤツヤとして美しく、香りも良好です。冷めてもおいしさが持続し、お弁当やおにぎりに最適です。低タンパク質でふっくらとした食感は、日本人の好みに合う理想的な味わいを生み出しています。
⑥仁多米
仁多米は、もっちりとした食感と強い粘りが特徴のコシヒカリです。豊かな甘みと旨味があり、冷めてもおいしさが持続します。炊き上がりは白く美しい艶があり、しっかりとした粒感を楽しめます。標高300~500mの棚田で育ち、昼夜の温度差が大きいため、デンプンが豊富に蓄積されています。ミネラル豊富な岩清水で育つため、味わい深い逸品となっています。
⑦福、笑い
福、笑いは、もっちりとした食感と強い粘りが特徴の福島産ブランド米です。炊き上がりはツヤツヤとして美しく、粒立ちが良好です。口に含むと、豊かな甘みと旨味が広がり、噛むほどに味わいが増します。冷めてもおいしさが持続するため、お弁当やおにぎりにも適しています。コシヒカリを親に持つ品種で、その美味しさを引き継ぎながら、独自の風味と食感を持つ逸品です。
⑧金色の風
金色の風は、柔らかな軽い食感とほどよい粘りが特徴の岩手県産ブランド米です。口に含むと、豊かな甘みが広がり、その余韻が長く続きます。ふわりとした軽さと上質なしっとり感があり、これまでにない食感を楽しめます。冷めてもおいしさが持続し、おにぎりやお弁当に最適です。ひとめぼれを超える美味しさで、粘りが強く、やわらかい味わいが特徴です。
⑨にこまる
にこまるは、もっちりとした食感と強い粘りが特徴のお米です。つやつやとした美しい炊き上がりで、豊かな甘みと旨味があります。粒が大きく、噛みごたえがあり、冷めてもおいしさが持続します。高温耐性があり、品質が安定しているため、おにぎりやお弁当にも適しています。和食だけでなく、カレーやリゾットなど洋食との相性も良く、多様な料理に活用できる万能なお米です。
にこまるもおにぎりに合うお米とされています。
⑩新之助
新之助は、大粒で豊潤な甘みとコクが特徴のブランド米です。もっちりとした食感と強い粘りがあり、噛むほどに甘みが広がります。炊き上がりはツヤツヤで美しく、冷めてもおいしさが持続します。コシヒカリとは異なる味わいで、上品な粒感と弾力ある食感が魅力です。和洋中問わず様々な料理に合う、バランスの取れた味わいが特徴です。
もちもちで甘いお米に合う料理とは?
甘さの強いお米に合うのは、なんと言っても和食です。次のような料理をおかずに準備したくなります。
焼き魚
鮭やサバなどの焼き魚は、シンプルながら白米との相性が抜群です。塩焼きや味噌漬けなど、様々なバリエーションがあります。
煮魚
カレイの煮付けやサバの味噌煮などの煮魚は、濃厚な味わいが白米によく合います。
豚の生姜焼き
甘辛いタレと生姜の風味が食欲をそそり、白米との相性が抜群です。
鶏の唐揚げ
カリッとした食感と、ジューシーな肉質が白米を引き立てます。
切り干し大根の煮物
食物繊維が豊富で、白米との相性が良い定番の和食おかずです。
きんぴらごぼう
ごぼうの食感と甘辛い味付けが、白米をさらに美味しく引き立てます。
小松菜の煮びたし
シンプルな味付けながら、白米との相性が良く、栄養バランスも優れています。
納豆
発酵食品の代表格で、白米との相性が抜群です。特に東日本で人気があります。
たくあん
ポリポリとした食感と、ほんのりとした甘さや塩味が白米によく合います。