新米がお店に並び始めると、気になるのが今年の値段とおいしさです。 2026年は、新米の概算金が前年を大きく下回る産地が出ており、 価格が高騰した2025年に比べて、手に取りやすくなることが期待されています。 まずは、今年の新米の価格と出来の傾向を見ていきましょう。
今年の新米の傾向は?2025年より価格が落ち着く見通し
2026年の新米は、2025年に比べて価格が落ち着く見通しです。 その手がかりとなるのが、JAなどが農家からお米を集荷する際に支払う 「概算金」の下落です。
概算金とは?
JAなどが農家からお米を集荷する際に、販売代金の一部として先に支払うお金です。
スーパーなどの販売価格そのものではありませんが、
お米の価格動向を知る手がかりになります。
主な産地では、新米の概算金が前年比約4割減
2026年産米では、新潟県の「一般コシヒカリ」の概算金が 玄米60kg当たり18,500円、北海道の「ななつぼし」が17,000円と、 いずれも前年に比べて約4割下がったと報じられています。 下落幅は産地や銘柄によって異なります。
背景の一つにあるのが、前年産米の在庫の積み上がりです。 島根県の2026年9月1日の知事会見でも、2025年産米の民間在庫が増え、 新米をどれだけの量・価格で販売できるか見通しにくくなっていることが、 概算金の下落要因として説明されています。
店頭価格も下がる?概算金と同じ割合とは限らない
概算金の下落を受け、2026年の新米は店頭でも値下がりが見込まれています。 ただし、概算金が4割下がったからといって、 スーパーのお米も同じように4割安くなるとは限りません。 店頭価格への反映には差があるためです。
購入する際は、産地や品種、内容量をそろえて比べると、 価格の違いがわかりやすくなります。
今年の新米は、東日本のお米の品質に期待
実際に今年の新米を見ていると、東日本のお米は品質が高く、 楽しみな出来に仕上がっています。 十分な日照に加え、水がしっかり確保されたことが、 稲の生育を支えたと考えられます。
一方、西日本では雨が少なく、水不足に加えて猛暑が続きました。 産地によって、生育条件に違いが出た年といえます。
暑さに強い品種の普及が、お米づくりを支える
こうしたなか、お米づくりを支えているのが、 暑さに強い「高温耐性品種」の普及です。 お米が実る時期に高温になっても、品質が低下しにくい特徴があります。
農林水産省も、高温耐性品種への転換や徹底した水管理が、 2024年産米の一等米比率の回復につながったと紹介しています。 品種選びと生産者による栽培の工夫が、暑い年のお米の品質を支えています。
価格が落ち着くことが期待される今年は、いつものお米に加えて、 気になる産地や品種の新米を味わってみるのもよいでしょう。 食べ比べながら、自分好みのお米を見つけてみてください。
リーズナブルなお米の品種
毎日の食卓には、価格とおいしさの両方を大切にしてお米を選びたいもの。 ここでは、購入時に比較したい3品種をご紹介します。 販売価格はお店や栽培方法、時期によって異なるため、 同じ内容量で比べながら、好みの食感を探してみてください。
秋田県産あきたこまち
あきたこまちは、ふっくらとした粒立ちと、噛むほどに広がる甘みが魅力のお米です。 一粒一粒にほどよい存在感があり、口に含むともちっとした粘りを楽しめます。 粘り・甘み・香りのバランスがよく、ご飯だけで味わうのはもちろん、 おかずと一緒に食べてもおいしさが引き立ちます。 毎日の献立に取り入れるなら、焼き魚や煮物などの和食と合わせるのもおすすめ。 冷めてもおいしく、お弁当やおにぎりにも向いています。 粒の食感と粘りの両方を楽しみたい方に選んでほしい品種です。
青森県産はれわたり
はれわたりは、白くつややかな炊き上がりと、みずみずしい粒の食感が魅力のお米です。 一粒一粒が水分を抱え込み、口に入れるとやわらかく、 なめらかな口当たりが広がります。 粘りはしっかりしており、もちっとしたご飯が好きな方にぴったり。 甘みも感じられますが、後味はすっきりとしていて、 粘りの強さと食べやすさを兼ね備えています。 まずは炊きたてをそのまま味わい、粒のほどけ方や甘みを楽しんでみてください。 やわらかめに炊き上がるため、水加減は好みに合わせて調整するとよいでしょう。
新潟県産こしいぶき
こしいぶきは、一粒一粒がしっかりと立ち、ほどよい歯応えを楽しめるお米です。 コシヒカリに比べて粘りが控えめで、口の中でほぐれやすく、 あっさりとした食べ心地が特徴。 甘みはほのかで、おかずの味を引き立てながら、 ご飯そのもののうまみも楽しめます。 しっかりした粒感を生かして、カレーや丼もの、 濃い味付けのおかずと合わせるのもおすすめです。 冷めてもおいしさが保たれるため、お弁当にも取り入れやすい品種。 強いもちもち感よりも、粒の食感とすっきりした味わいを好む方に向いています。
食味自慢のおいしいお米の品種
山形県産つや姫
山形県産つや姫は、粒ぞろいのよさと、炊き上がりの白さ、つやの美しさが魅力のお米です。 一粒一粒の存在感があり、口に含むとほどよい粘りとやわらかさを楽しめます。 甘みとうまみもしっかり感じられ、ご飯そのものをじっくり味わいたい方に向いています。 粘りだけが強く主張するのではなく、粒の食感とのバランスがよいのも特徴です。 まずは炊きたてをそのまま食べ、次に塩むすびなどのシンプルな食べ方で楽しむのがおすすめ。 毎日のご飯を少しぜいたくに味わいたいときに選びたい品種です。
宮城県産つや姫
宮城県産つや姫は、白くつややかで、粒の形がそろった炊き上がりが特徴のお米です。 山形生まれのつや姫を宮城県で育てたもので、見た目の美しさと食べやすさを楽しめます。 コシヒカリに比べると粘りは控えめで、あっさりとした食感のなかに上品な甘みが感じられます。 強いもちもち感よりも、粒を味わいながらすっきり食べたい方におすすめです。 献立に取り入れるなら、焼き魚やおひたしなど、素材の味を生かした和食と合わせてみてください。 おかずとご飯を交互に味わう、日々の食卓にもよく似合う品種です。
新潟県産コシヒカリ
新潟県産コシヒカリは、つややかな粒と、しっかりした粘り、豊かな甘みが魅力のお米です。 炊き上がった粒を口に含むと、もちっとした食感が広がり、 噛むほどにご飯そのものの甘みとうまみを楽しめます。 香りもよく、おかずと合わせながらも、ご飯の存在感をしっかり感じられる味わいです。 特に、鮭の塩焼きや刺身などの魚料理と相性がよく、和食の献立におすすめ。 あっさりしたお米よりも、粘りと甘みに満足感を求める方に向いています。 まずは炊きたてを茶碗によそい、香りと食感をゆっくり味わってみてください。
