9月になれば、気になるのは新米です。
様々なブランドが揃い踏みになります。
今年は、高温の日が続いたと思えば、月間降水量の雨が1日でどっと降るような天気でした。
また、水害になった地域も多く、米は収穫できるかもしれませんが、おそらく2等米の比率が高いです。
お米の収穫高もおそらく凶作です。あくまでも予想ですが。
そうなってくると、品質の良いお米に注文が殺到することが予想され、結果的に、すぐに売れてしまう現象が起こっても不思議ではありません。だからと言って、新米の大量購入だけはしないでおきましょう。
なぜ、新米は大量に購入してはいけないのか?
その答えは簡単です。お米も細胞から成り立つ生物だからです。
そのため、環境の悪いところに長期間保存されていると、食味などが低下して当然のことになります。
つや姫やゆめぴりかがまずいと感じた時に疑う項目にも書いているのですが、購入したお米が美味しくない理由は、生産者にも原因がありますが、ほとんどの場合は保存方法にあります。
低温保存に対応していないカントリーエレベーターなどに保存されたお米は、食味の低下を避けることができず、その生産地とブランドを背負って、消費者の元に届けられますので、美味しくないという現象が起こっても不思議では無くなります。
もちろんですが、カントリーエレベーターの性能を消費者が調べるのは不可能です。また、低温貯蔵の件を除いても、生産者が特定できない状態になりますので、カントリーエレベーターで保存されていると明記されている通販サイトなどのお米は、美味しさを求める上では購入しないのが妥当な選択肢と言えます。
このあたりは、美味しいお米の選び方とは?どんなお米が美味しいのか?も参考にしてください。
お米の保存は他の食品と違って特殊
例えば、お米の保存は湿気のこもらない日陰に玄米の状態で保存するのが良いとされています。
しかし、この方法で保存すると、常温保存になってしまい、温暖差が激しい日本では、食味の低下を避けることができません。
そのため、保存は、湿度をコントロールすることができる冷蔵庫を従来でしたら利用します。
この冷蔵庫は家庭用はもちろんありません。
専用の業者のものを購入するか、業務用の冷蔵庫を改造します。
冷蔵車を改造している農家さんもいますね。
そのため、業者でもない限り、ご家庭でお米を美味しいまま保存することは不可能です。
大量に購入するなどは、行わずに保存されているお米を定期的に購入する選択肢が良いと思います。
定期購入をする場合も注意が必要
定期購入をする場合は、当たり前ですが、貯蔵施設のない事業者から購入してはいけません。
実は、通販業者の中には、無在庫経営を行なっているところが多く点在し、そのため、貯蔵環境が実は不明な通販サイトも多く見かけます。
また、購入した段階で、保存状態が良くても、それ以前の状態が常温環境である場合もあり、食味の低下は避けられない場合もあります。(もっとも、ほとんどの場合は、夏までに業者に在庫を全て引き渡すのが一般的だと思いますので、低温環境である冬の時期では、この要因での食味の低下は心配ありません。)
貯蔵施設が存在することが画像で確認できる業者からの購入をすることが最低条件になります。