お米の贈り物

下町ロケットヤタガラス篇の無人トラクターを農家側から考える。

下町ロケットヤタガラス篇がスタートしました。下町ロケット2期は全体を通して農業の話が舞台です。

下町ロケットヤタガラス篇では、無人のトラクター開発を行うというもので、帝国重工vsダイダロスをはじめとする中小企業連合の開発するダーウィンとの市場競争が主に描かれます。

この無人のトラクター開発は、スマートアグリ分野で日本というより、欧米で開発が進んでいるお話の印象が強いです。日本で全自動トラクターを導入するのには、様々な法改正が必要ということも前に聞いた気がします。

細かいことは抜きにして、この下町ロケットヤタガラス篇で出てきたお話についてツッコミを入れたいと思います。

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下町ロケットヤタガラス篇の無人トラクターは、本当に個人経営の農業を救うか?

この答えは、難しいでしょうね。おそらく、ストーリー上、農家側に予算があり、開発したトラクターがバンバン売れます。物語のネタバレになりますが、中小企業連合のダーウィンは、市場では受け入れられて相当数売れます。

しかし、現状のお話をさせていただくと、トラクターやコンバイン、田植え機といった農機具は非常に高価です。飲食店が1,000万円の借金スタートで事業を開始しますが、農家の場合は、これらの高価な器具に加えて、田んぼなどの土地を借りるか購入しなければなりません。

トラクターに乗っているとバカにされがちですが、このトラクターはみなさんが乗っておる自動車や軽自動車よりもよほど高価です。メーカーに換算するとレクサスの車くらいの価値はあります。

当然、全ての農家が最新の農機具を使えるわけではありません。

儲かる農業などのセミナーに参加すると、高い確率で使っている農機具が古いです。これは、農機具の初期投資を抑えて、さらに修理をする費用もどうせ高いのであれば、こまめに買い換えた方が維持コストが下がるという考え方からです。

結論からいうとほとんどの農家は、農機具を購入した借金を返済するために米作りを行なっているようなものです。

お金を貸している先は、この人が所属している農林協のモチーフになっている農協ですね。

農機具を安く卸してやんよ!!

とか言っていましたけれど、実際は逆ですよね。
農協は中間業者になりますので、トラックを買うのも通常より高いです。

農協はお金を貸す代わりに、お米の納品をしてもらう仕組みを採用しています。

当然お金を貸すわけですから、それに見合った納品量が必要になり、量重視の生産が求められます。

品質を重視する殿村のお米とは逆をいく実態があるのは正しいです。ただ、あんなチンピラは農協職員にはいません。(農家側にはいるかもしれませんが。)

ここまでのお話を整理すると・・・

・農機具は高級車であること。

・農家の大半は、農協に借金をして農機具を購入していること。

ここで問題です。

例えば、佃製作所と帝国重工が開発するランドクロウ。

一体、1台導入するのに、一体いくらかかるのでしょうか?

そして、よりによって、使用頻度の高いトラクター。

コンバインの場合は、連合で購入するなどの選択肢があります。

トラクターにはこの選択肢を選ぶことはできませんよね。

無人ではない現在のトラクターの新車は以下の画像のくらいします。

安くて、500万円。そして、相応のタイプは、800万円〜1000万円ですよ。(参考 クボタ

実は、すでにロボットトラクターはヤンマーから販売されており、1,200万円~になっています。

そして、もう一回伺います。

個人経営の農家が、レクサス2台分のトラクターを購入するためにはどうしたらいいんですか?

答えは無理っす。まだ、コンバインなら話はわかるのですが、トラクターほどの利用頻度の高い農機具の場合は、佃製作所があれだけ汗水垂らして作り上げたエンジンとトランスミッションを搭載したものならば、なおさら高くて買えないですよね。

小泉進次郎氏が、この辺の問題に言及していて「農機具が高すぎる。安くしろ。」と言っていましたね。おそらく、安くできるならしてますよ。しかし、農機具って利用者が限られてますし、初期投資があまりにも高いため、故障しててもそのまま使ってしまっている現状があるので、安くしたら儲からないため、ビジネスとして成立しなくなります。

佃製作所が救うのは、大規模化に成功した農業法人や大企業主導型の農園

ロボットトラクターは、高価な商品です。そのため、購入できる農園は初期投資に予算をつけることができる農園と決まっており、大規模化に成功した農業法人や大企業主導型の農園ということになります。

本当の意味で、個人経営の農業を救うのは、佃製作所の品質プライドよりは、ダイダロスの掲げる安さ一流、技術二流のような生産主義だと思います。

 

 





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